VSDCでRAW・BRAW動画を編集する方法

プロフェッショナルな動画制作やYouTube向けコンテンツ制作の分野では、Blackmagic Designのカメラが、高画質、ポストプロダクションでの高い柔軟性、豊富な機能によって注目を集めています。中でもBlackmagic URSA Mini Pro 12KとBlackmagic Pocket Cinema Camera 6K G2は、性能、画質、価格のバランスに優れた人気モデルです。

RAWおよびBRAW動画に対応するBlackmagicカメラ

Blackmagic RAWに対応するBlackmagicカメラは、BRAW形式で動画を記録します。BRAWは、高いビット深度、広いダイナミックレンジ、詳細な画像調整機能を備えながら、従来の多くのRAWワークフローよりも効率よく処理でき、ファイルサイズも抑えられます。また、一部のDJIドローンでもRAW動画を撮影でき、ポストプロダクションでより柔軟に調整できます。RAWおよびBRAWファイルを扱うには、Adobe Premiere Pro、DaVinci Resolve、Final Cut Proなどの対応ソフトが必要です。VSDC Video EditorもRAWおよびBRAWファイルに対応しており、基本的な編集ワークフローを無料で試せます。

RAWおよびBRAW動画形式のアイコン

RAW動画形式とは?

RAWは、カメラセンサーが取得した情報を可能な限り多く保持するため、処理を最小限に抑えた動画形式です。RAWファイルには色や露出に関する詳細なデータが保存されるため、ポストプロダクションでホワイトバランス、露出、ハイライト、シャドウなどを細かく調整できます。そのため、画質をできるだけ保ちながらカラー補正やカラーグレーディングを行いたいプロフェッショナルな動画編集に適しています。詳しくは、主なRAW動画形式の違いをご覧ください。

RAWデータと圧縮画像の比較

BRAWファイルを選ぶ理由

Blackmagic RAW(BRAW)は、撮影、ポストプロダクション、最終書き出しまでのワークフローを考慮して開発された最新の動画コーデックです。ノイズ処理、センサープロファイリング、エッジ再構成などの高度な技術を組み合わせ、高画質と効率的な処理を両立します。高解像度、高フレームレート、広いダイナミックレンジを必要とする編集環境に適しています。

  • BRAWは高画質を維持しながら、従来の多くのRAW形式よりもファイルサイズを抑え、滑らかな再生と扱いやすい編集ワークフローを実現します。
  • 対応するBlackmagicカメラで撮影した映像を効率よく圧縮しながら、ポストプロダクションに必要な詳細な画像情報を保持します。
  • 広いダイナミックレンジと高い色再現性により、ハイライトとシャドウの情報をより多く残し、カラー補正の自由度を高めます。

BRAW動画のダイナミックレンジと色再現の例

VSDCでRAWおよびBRAWファイルを編集する方法

VSDCはRAWおよびBRAW形式に対応し、撮影素材の読み込みから編集、最終書き出しまでのワークフローを効率化します。カメラがメタデータに保存した設定をVSDCに引き継ぎ、編集時に調整できます。処理を終えた動画は、パソコン、モバイル端末、オンラインプレーヤーで利用できる一般的な形式に書き出せます。

VSDCでは、RAWおよびBRAW映像に対して、高度なカラー補正とカラーグレーディング、露出やシャドウの調整、LUTの適用、ビジュアルエフェクト、形式変換などを行えます。

VSDCでRAWおよびBRAW映像をカラー補正

RAWおよびBRAWファイルを追加する

VSDCには複数のファイル読み込み方法があります。RAWおよびBRAWファイルも、通常の動画ファイルと同じ手順で追加できます。

オプション1:空のプロジェクト

スタート画面で空のプロジェクトをクリックして、新しいプロジェクトを作成します。必要に応じて表示されたウィンドウでプロジェクト設定を調整し、終了をクリックします。次に、エクスプローラーでRAWまたはBRAWファイルを選択し、シーンへドラッグ&ドロップします。

オプション2:コンテンツをインポート

コンテンツをインポートをクリックし、パソコン上のRAWまたはBRAWファイルを選択します。必要に応じて、自動的に表示されるウィンドウでパラメーターを調整し、終了をクリックします。この方法では、VSDCが動画の解像度とフレームレートを自動検出し、プロジェクト設定に反映できるため便利です。

RAWおよびBRAWファイルにLUTを適用する

LUT(Look-Up Table)は、画像の色をどのように変換するかを定義する値の集合です。LUTを適用すると、元の色データが選択したテーブルに基づいて変換されます。VSDCではRAWファイルと一般的な動画ファイルにほぼ同じ手順でLUTを適用できますが、Blackmagic RAWには追加の設定があります。

対応するBlackmagicカメラで撮影すると、LUTをメタデータとしてBRAWファイルに直接埋め込めます。これにより、元の映像データを保持しながら、撮影時に想定したルックを簡単に再現できます。BRAWファイルをVSDCに読み込むと、埋め込みLUTがプロパティウィンドウに表示されます。有効または無効にするには、埋め込みLUTを適用 >> はい/いいえを選択します。この機能は無料版でも利用できます。

VSDCでBRAWファイルの埋め込みLUTを適用

VSDC PROでは、Blackmagicの元のLUTを書き出して、さらに編集できます。埋め込みLUTをエクスポートをクリックし、LUTをCUBE形式でパソコンに保存します。その後、リソースウィンドウに再度読み込み、通常のLUTとして編集してください。詳しい手順は、VSDCでLUTを編集する方法の動画チュートリアルをご覧ください。

RAWおよびBRAWファイルのカラー補正とカラーグレーディング

VSDCには、RAWおよびBRAW映像に適用できる多彩なカラー補正ツールがあります。色、明るさ、露出、色温度、コントラスト、シャドウなどを調整し、映像全体の印象を整えられます。

色を手動で調整するには、エディタータブの動画エフェクトメニューを開き、調整から必要なエフェクトを選択します。たとえば、色相や彩度を変更する場合は、色相/彩度/明度を選択します。タイムラインにHSVエフェクトの新しいレイヤーが追加されるので、右クリックしてプロパティを選択し、プロパティウィンドウで各パラメーターを調整します。

VSDCのカラー補正について詳しく学ぶには、リフト、ガンマ、ゲインのカラーホイールRGBカーブカラー補正のチュートリアルをご覧ください。さらに、『バービー』『オッペンハイマー』をイメージしたシネマティックなルックも再現できます。その他の解説動画は、VSDC Free Video Editor公式YouTubeチャンネルで公開しています。

VSDCでRAWおよびBRAWファイルをカラーグレーディング

RAWおよびBRAWファイルをMP4に変換する

BRAWは高画質な編集用形式ですが、さまざまな端末で再生したり、共有したり、オンラインで公開したりするには、MP4などの一般的な形式への変換が必要になる場合があります。

VSDCでRAWおよびBRAWファイルをMP4に変換

ファイルを読み込み、必要な編集を行った後、リボンのプロジェクトのエクスポートタブを開きます。出力形式を選択し、書き出しパラメーターを設定します。再生先のデバイスを選択してから、そのデバイスに対応する形式を指定することもできます。対応デバイスの一覧は、上の画像で示されている矢印から確認できます。

動画形式を選択したら、完成動画の品質を決めるプロファイルを選択します。独自の設定を作成する場合は、プロファイルを編集をクリックし、動画および音声コーデックの設定を変更します。設定後、プロファイルを適用をクリックして保存してください。保存先フォルダーを指定し、プロジェクトのエクスポートをクリックすると、書き出しが開始されます。詳しい流れは、VSDCの書き出し方法を紹介する動画ガイドをご覧ください。

まとめ

RAWおよびBlackmagic RAWへの対応により、VSDCはBlackmagicカメラやRAW動画を記録できるその他の機器を使用するユーザーにとって、実用的な編集環境となりました。元の映像が持つ画質と調整の自由度を保ちながら、読み込み、カラー補正、LUTの適用、エフェクトの追加、形式変換、最終書き出しまでを一つのソフトウェアで行えます。VSDCを使えば、RAWおよびBRAWファイルから高品質な動画を制作するための一連のワークフローを構築できます。

よくある質問

1. VSDC PROにアップグレードする前に、無料版でRAWおよびBRAWファイルを試すことはできますか?

はい。VSDCの無料版では、RAWおよびBRAWファイルを読み込み、基本的な動画編集ツールを使って処理を試すことができます。ただし、VSDC PRO限定機能をプロジェクトで使用した場合、該当するエフェクトは完成動画の書き出し時に自動的に削除されます。有料機能を適用した書き出し結果を確認するには、PROライセンスが必要です。RAWおよびBRAWファイルの読み込みと基本的な編集は無料で試せます。

2. VSDCだけで、タイトル、音楽、エフェクトを含む動画制作のすべての工程を行えますか?

はい。VSDCは、動画制作の一連の工程に対応するノンリニア動画編集ソフトです。使用するバージョンに応じて、以下のツールと機能を利用できます。

  • タイムライン上でのマルチトラック動画編集
  • ベクターおよびラスターグラフィックツール
  • 高度なカラー補正
  • 主要な動画形式とコーデックへの対応
  • 書き出しを高速化するハードウェアアクセラレーション
  • 4K以上の高解像度動画を快適に編集するためのプロキシファイル
  • マルチカメラ編集
  • ベジェ曲線を使ったオブジェクトアニメーション
  • 音声およびテキストの高度な編集ツール
  • タイトル、字幕、イントロの作成
  • 動画、音声、テキストエフェクトのライブラリ
  • グリーンバック動画に対応するクロマキー
  • モーショントラッキング
  • ドローンやアクションカメラ向けのGPSテレメトリオーバーレイ
  • キーフレーム、曲線、マスクの高度な編集ツール
  • クラウドストレージおよびその他の機能

一部の高度な機能はVSDC PRO限定です。ただし、タイトル、音楽、標準エフェクトの追加といった基本的な編集には、通常、無料版で十分です。各バージョンの違いについては、VSDC FreeとVSDC PROの機能比較表をご確認ください。

3. VSDCの公式動画チュートリアルはありますか?

はい。公式YouTubeチャンネルでは、初心者向けの手順解説、短いチュートリアル、高度な機能に関する詳しい動画を公開しています。動画はテーマごとに整理されているため、必要な情報を簡単に見つけられます。VSDC Free Video Editor公式YouTubeチャンネルをご覧ください。

4. VSDCはMP4やMOVなどの一般的な動画形式に対応していますか?

はい。VSDCはMP4、MOV、AVI、MKV、WMV、FLVをはじめ、動画ファイルの読み込みと書き出しに使用される多くの形式とコーデックに対応しています。詳しくは、対応している動画形式とコーデックの一覧をご確認ください。

5. VSDC PROライセンスは買い切りですか、それともサブスクリプションですか?

Windows版VSDC PROは、1年間のサブスクリプションとして提供されています。ライセンスは12か月間有効です。期間終了後は、さらに1年間更新するか、新しいライセンスキーを購入できます。自動更新を有効にすることも可能です。

その他のご質問やサポートについては、このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。、または公式のFacebookTwitterからVSDCサポートチームにお問い合わせください。


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